(更新:2026年8月19日)

テレアポリストの作り方と入手方法|どこから手に入れるか・条件・手順を解説

テレアポリストの作り方と入手方法|どこから手に入れるか・条件・手順を解説

テレアポのリストは、自社で作る・リスト販売会社から購入する・リスト作成ツールで抽出する・代行会社に任せるの4つの方法で用意できます。どれが正解かは商材とターゲット、予算で変わるため、「買うべき」「自作すべき」と一方に決めることはできません。

ただし、どの方法を選んでも共通する前提があります。件数より精度を優先すること、架電する理由まで含めて設計すること、架電した結果をリストに戻し続けることです。この記事では、4つの入手方法の比べ方から、自社で作る手順、購入するときの費用の目安と確認事項、作ったあとの運用までを順に説明します。

この記事でわかること

  • 入手方法は4つ: 自社で作る/購入する/ツールで抽出する/代行会社に任せる。費用・手間・精度・すぐ使えるかの4軸で比べると、自社の状況に合う方法が絞れます。
  • 件数より精度: ターゲット外が混ざったリストは、件数が多いほど無駄な架電が増えます。架電にはコストがかかるため、精度の高いリストに集中したほうが費用対効果は高くなります。
  • 初めてなら自社で作る: ターゲット条件を整理しながら作る過程で、どの業界・規模に当てるかの解像度が上がります。最初から購入するとこの整理を飛ばすことになります。
  • 買ってもそのままでは使えない: 重複や廃業企業のクリーニング、NG先の除外は自社側の作業として残ります。確認すべきは価格より、更新頻度と出どころです。
  • 作って終わりではない: 架電結果を戻し、NGリストと照合し続けないと、断られた先だけが残るリストになります。

目次

テレアポリストとは?成果を左右する理由

テレアポリストとは、架電する対象の企業情報をまとめた一覧です。「名簿」「架電リスト」「アタックリスト」「ターゲットリスト」「電話営業リスト」「テレマリスト」など、社内での呼び方はさまざまですが、指しているものは同じです。テレアポ代行に依頼する場合も、社内で架電する場合も、最初に用意するのはこのリストになります。

最低限そろえておきたい項目

電話番号だけが並んだ一覧はリストとは呼べません。誰にかけるかを判断できる情報が付いていて、はじめて架電に使えます。最低限そろえておきたいのは次の5項目です。

  • 企業名
  • 電話番号
  • 業種
  • 本社住所
  • 企業のWebサイトURL

WebサイトURLは架電に直接使うものではありませんが、番号が生きているかの確認、業種の判定、話す内容を決めるときの材料になります。実務では、この1列があるかどうかで精度の詰めやすさが変わります。

リストが変わるだけで結果は変わる

実際の支援では、リストの抽出条件を見直しただけでアポイント率が大きく改善したケースは珍しくありません。同じスクリプト、同じアポインターであっても、当てる先が変われば結果は変わります。アポイント率が伸びない原因を探していくと、行き着く先がリストの抽出条件だったという場面はもっとも多いパターンです。

裏を返せば、トークの改善より先に見直すべき対象がリストだということです。スクリプトを何度書き直しても、そもそも商材を必要としない企業に当たっていれば結果は変わりません。リストが悪いまま架電を続けると改善のサイクルが回らず、担当者のモチベーションも下がっていきます。

実際の支援で、SNSの運用代行を商材とする案件がありました。当初は代表取締役をターゲットに置きつつ、つながりやすさを優先して規模の小さい企業ばかりを狙っていたため、アポイント率は0.0%でした。そこで、採用のニーズが明確にある業種の代表者に絞って設計し直したところ、アポイント率は1.5%まで上がりました(自社の実績)。かける相手を変えただけで、ゼロだったものが前に進んだ例です。

逆の例もあります。ある製造業の企業が安価な代行会社に依頼したところ、渡されたリストに競合他社や決裁権のない担当者が混ざっており、1,000件架電して商談につながったのは数件にとどまりました。こうした話は、代行会社を乗り換えて相談に来る企業から実際に聞くことがあります。見当違いの相手にかけ続ければ、件数をこなしても時間とコストを使うだけになります。

「リストが悪い」とは具体的にどういう状態か

リストが悪いという言い方は曖昧ですが、現場で起きているのは次の5つのどれかです。

  • ターゲット外の企業が混ざっている: オンラインスクール事業の企業を集めたつもりが、ダンススクールが混入しているといった取り違えです。
  • 電話番号が古い、または間違っている
  • 廃業・移転した企業が含まれている
  • 同じ企業が重複して入っている
  • 既存顧客やNG先が除外されていない: 過去にクレームがあった先が残っていると、事故につながります。

この5つはいずれも、作り方や運用の工程で防げるものです。この記事の後半で、それぞれをどの工程で潰すかを説明します。なお、できあがったリストの質をどう見極めるかについてはリストの質と見極め方で詳しく扱っています。

テレアポリストの入手方法4つ【一覧】

テレアポ用のリストを手に入れる方法は、次の4つに整理できます。この4つで選択肢は網羅できます。

  1. 自社で作る(Web検索・公的データベース・業界団体名簿などから収集する)
  2. リスト販売会社から購入する
  3. リスト作成ツールを使う(条件を指定して企業情報を抽出する)
  4. 代行会社に任せる(テレアポ代行の標準範囲、またはオプションとして作成してもらう)

4つは「費用をかけずに手間をかける」か「費用をかけて手間を減らす」かの軸で並びます。次の図は、手間と費用の関係、そして使えるようになるまでの早さを並べたものです。

4つの入手方法の位置づけ(費用と自社にかかる手間)自社にかかる手間 → 大きい費用低い自社で作る費用は人件費のみ/時間がかかるツールで抽出する月額費用/条件設定は自社購入する中〜高/すぐ使える代行会社に任せる代行費用に含む場合あり※費用は目安の位置関係です。実際の金額は条件と件数で変わります

4つの方法を4軸で比べる

費用・手間・精度・すぐ使えるかの4軸で並べると、それぞれの性格がはっきりします。精度の欄に注目してください。どの方法も「必ず精度が高い」とは言えず、条件を決めるのが自社か販売会社か代行会社か、という違いに置き換わります。

方法 費用の目安 手間 精度 すぐ使えるか 向いているケース
自社で作る 低い(人件費のみ) 大きい 作り方次第 時間がかかる 初めて取り組む/ターゲットを固めながら進めたい
リスト販売会社から購入する 中〜高 小さい 販売会社次第 すぐ使える ターゲットが定まっていて件数が必要
リスト作成ツールで抽出する 中(月額費用) 中程度 条件設定次第 すぐ使える 継続的に条件を変えて抽出したい
代行会社に任せる 代行費用に含まれる場合あり 小さい 代行会社の設計力次第 契約後1〜2週間 架電まで含めて外に出したい

代行会社に任せる場合だけ「契約後1〜2週間」となっているのは、商材のヒアリングとターゲット設計を挟むためです。買えばその日から使えるという意味では購入がもっとも早く、当たる確率まで含めて考えると設計の時間が必要になります。グッドアポのサービス案内でも、リスト作成はこの設計とセットで扱っています。

初めて取り組むなら、まず自社で作る

商材やターゲットによるため一概には言えませんが、これからテレアポを始める会社には、まず自社で作ることをおすすめしています。理由は、リストを作る過程そのものが、ターゲットを決める作業になるからです。

どの業種を選ぶか、どの規模で切るか、どのエリアに絞るかを一つずつ決めていくと、「自社の商材はどこに当たるのか」の解像度が上がります。最初から購入すると、この整理を飛ばしたまま架電が始まります。結果が出なかったときに、リストが悪かったのか、トークが悪かったのか、そもそもターゲットの想定が違ったのかを切り分ける材料が手元に残りません。

うまくいっていない企業に共通するのは、リストを無作為に取得しているパターンです。件数だけを集め、当てる理由を決めないまま架電に入ってしまうと、断られた記録だけが積み上がります。

成果につながるリストの条件

成果につながるリストには、4つの条件があります。ターゲットが明確であること、必要なデータが網羅されていること、一元管理されていること、そして架電する理由が設計されていることです。

一元管理して、架電結果を分析できる状態にする

3つ目の一元管理は、地味ですが効きます。部署や担当者ごとに別々のリストを持っていると、誰に何回かけたか、反応はどうだったかがチームで把握できず、同じ企業に二重で架電する事故が起きます。

もう一つの理由は、分析できるかどうかです。架電結果が1か所に貯まっていれば、接続率やアポイント率をもとに、リストの質を感覚ではなく数字で判断できます。どの業種で反応がよかったかという傾向が見えれば、次に作るリストの条件もそこから決められます。実際の支援では、スプレッドシートで業種や条件ごとにリストを管理し、架電結果を取りまとめる運用をしています。

見落とされやすい4つ目の条件

最初の3つは意識されやすい一方、4つ目の「なぜこの企業に、今かけるのか」が設計されているかは見落とされがちです。ターゲットが明確でデータがそろっていても、架電する理由が言語化されていないリストは、結局すべての企業に同じトークで当たることになります。

たとえば「先月から中途採用の求人を出している」「新拠点の開設を発表した」といった事実が1列入っているだけで、話し出しが変わります。リストは連絡先の一覧であると同時に、話す内容を決めるための材料でもあります。

架電の理由を設計するときに見ているのは、次の3点です。

  • 相手企業が抱えていそうな課題
  • その課題を「今すぐ」解決すべき理由
  • 自社サービスとの相性と、訴求できるポイント

条件に合うから当てるのではなく、いまこの提案が刺さる相手だから当てる、という順番です。ここが決まっていれば、同じ件数でも通る確率が変わります。

リストに持たせたい項目

必須の項目と、あると精度が上がる項目を分けて整理すると次のようになります。最初から全部そろえる必要はありません。必須をそろえてから、当たりが見えてきた段階で右の列を足していく進め方で十分です。

区分 項目 用途
必須 企業名 重複の突合、NGリストとの照合
必須 電話番号 架電。重複の突合にも使う
必須 業種 当たる業界を見極める単位
必須 本社住所 エリアでの絞り込み
必須 WebサイトURL 存在確認、業種の判定、架電理由づくり
あると良い 従業員数・規模 決裁の仕方が変わるため、話す相手の想定に使う
あると良い 担当部署・担当者名(役職) 取り次いでもらう相手を指定できる。決裁権の有無の見当もつく
あると良い 過去の接点履歴・想定ニーズ 前回どこまで話したかが分かると、話の入り方が変わる
あると良い 企業が公開している情報(求人・IR・プレスリリース) 架電理由の設計
あると良い 架電の優先度 かける順番の管理
あると良い 架電結果・次回架電予定日 運用(後述)

絞り込みは、影響の大きい項目から

ターゲットを絞るとき、どの項目で切るかによって結果の変わり方が違います。影響が大きい順に並べると次のとおりです。

  1. 業種: 商材との相性がもっとも大きく出ます。最初に決めるべき軸です。
  2. 従業員数・規模: 商材次第ですが、小規模かつ社長が現場のプレイヤーを兼ねている業種では、そもそも電話に出られる時間が限られ、アポイント率が下がる傾向があります。
  3. エリア: 商材によって、都市部と地方のどちらが反応しやすいかが分かれます。
  4. 企業が自ら公開している情報: 求人、IR、プレスリリースなど。架電の理由を作れるかどうかに直結します。

重要なのは、単体で見るより掛け合わせることです。「この業種×この規模×この情報を出している企業」まで絞れると精度が上がります。「従業員50名以下の中小企業」「直近で資金調達を行った企業」のように条件を具体的な言葉にできていれば、商材に合う相手だけに集中できます。闇雲に母数を増やしたリストではなく、当たらない先を先に外したリストが理想です。どの軸で切るかの決め方はターゲット選定で詳しく扱っています。

件数と精度なら、優先すべきは精度

リストは多いほうがよいと考えられがちですが、優先すべきは精度です。件数が多くてもターゲット外の企業が混ざっていれば、その分だけ無駄な架電が増えます。架電には人件費と時間というコストがかかるため、精度の低いリストに大量に当てるより、精度の高いリストに集中して当てるほうが費用対効果は高くなります。

件数を増やすのは、当たる条件が見えてからです。先に精度を上げ、あとから同じ条件で件数を広げる順番であれば、増やした分がそのまま成果に乗ります。判断の基準はリストの質と見極め方にまとめています。

テレアポリストの集め方・作り方|自社で作る手順

自社で作る場合は、6つの工程を順番に進めます。集めることから始めてしまうと、あとから条件を変えるたびに集め直しになります。最初に決めるのは条件です。

自社でリストを作る6つの工程①ターゲット条件の設定業種・規模・エリアを決める②情報源の選定と収集公的DB・団体名簿・求人サイト③名寄せ・重複削除企業名と電話番号で突合④電話番号の確認公式サイトで存在確認⑤NG先の除外既存顧客・取引先・クレーム先⑥優先順位づけかける順番を決めて並び替え※③〜⑤は集めたあとに必ず通す工程です。ここを飛ばすと重複と廃業企業が残ります

6つの工程とやること

工程 やること 時間の目安
①ターゲット条件の設定 業種・従業員規模・エリアなど、架電対象の条件を決める 数時間〜数日
②情報源の選定と収集 条件に合う企業を、Web検索・公的データベース・業界団体の会員名簿・求人サイトなどから集める 件数によって数日〜数週間
③名寄せ・重複削除 同じ企業が複数の情報源から入るため、企業名と電話番号で突合して重複を除く 数時間
④電話番号の確認 収集した番号が正しいかを確認する 件数によって数時間〜数日
⑤NG先の除外 既存顧客・取引先・過去にクレームがあった先を外す 数時間
⑥優先順位づけ 架電の優先度を決めて並び替える 数時間

時間の目安は、対象の件数と担当者が何人かかるかで大きく変わるため、幅を持たせています。数百件規模であれば1〜2週間、数千件規模になると1か月近くかかることもあります。ここで挙げた条件の決め方はターゲット選定を参照してください。

無料または低コストで使える情報源

企業情報は、費用をかけなくても集められる場所が複数あります。情報源ごとに、集めやすい企業の性格が違う点が重要です。

情報源 集まる企業の性格
公的な企業情報データベース(法人番号公表サイトなど) 網羅性が高い。業種や規模の情報は別途補う必要がある
業界団体の会員名簿(団体のWebサイトで公開されているもの) 業種が確実に絞れる
求人サイト 求人を出している=人材に投資している企業。採用や組織に関わる商材と相性がよい
展示会の出展社一覧 業種を絞って収集でき、情報感度の高い企業が多い
企業のプレスリリース配信サイト 直近の動きが分かるため、架電の理由を作りやすい
iタウンページなどの電話帳サイト エリアと業種で引ける。番号の鮮度は確認が必要
各種業界ポータルサイト 業種特化。掲載基準によって偏りが出る
SNS・ビジネス向けプラットフォーム(X、LinkedInなど) 企業や意思決定者の最新の発信が集まる。名簿としての網羅性はないが、接点の作り方を考える材料になる

求人サイトや展示会の出展社一覧のように、「その企業がいま何をしているか」が同時に分かる情報源は、架電理由の設計まで一度に進められます。名簿としての網羅性だけで選ばないことがポイントです。

SNSは、リストの母数を作る用途には向きません。一方で、意思決定者が何を発信しているかが分かるため、優先度をつけるときや、話の切り口を決めるときには使えます。網羅性は公的データベースや団体名簿で確保し、そのうえに文脈をSNSで足す、という組み合わせ方が現実的です。

これらを組み合わせれば、自社でゼロからリストを作ることもできます。ただし手間と時間はかかります。無料でできる範囲で作り、足りない部分だけ有料のサービスやツールを使う進め方が、費用と精度のバランスを取りやすい方法です。

Webや公開情報から集めるときの手口

公開情報から集める作業は、検索の入れ方でほとんど決まります。「○○業界 企業一覧」「○○展 出展企業」のような形で調べると、業種でまとまった候補がそのまま出てきます。業界団体の会員企業一覧や、展示会の出展社一覧も同じ考え方です。

候補が出たら、企業の公式サイトの会社概要ページや問い合わせページから、電話番号と所在地を取ります。地道な作業ですが、本当に狙いたい相手だけを選んで積み上げられるのは、この方法の強みです。番号を公式サイトから取っておけば、あとの確認工程も軽くなります。

自社に眠っているデータから優先順位をつける

新規に集める前に、社内にあるデータを見直すほうが早いことがあります。過去の問い合わせ、名刺、失注先です。優先順位は次のように考えます。

  • 最優先は、商談まで進んで失注した先。 一度は関心を持っている相手なので、状況が変われば再検討の可能性があります。
  • 次に、問い合わせはあったが商談に至らなかった先。 タイミングが合わなかっただけのケースがあります。
  • 名刺交換のみの先は優先度を下げる。 ただし展示会やセミナーで接点があった場合は、その文脈を架電の理由に使えます。

いずれの場合も、最後の接触からどれくらい経っているかを確認してください。半年から1年以上空いている場合は、担当者も状況も変わっている前提でアプローチします。手元のリストが尽きてきたときの考え方はテレアポリストが枯渇する原因で扱っています。

名刺管理ツールや顧客管理システムを使っているなら、属性で絞り込むこともできます。「業種A・従業員100名以下・決裁者クラス」のように条件を指定すれば、過去の接点から似た条件の企業を抜き出して、そのまま新しいリストの型として使えます。過去のやり取りの記録が残っていれば、それも一緒にリストへ入れておいてください。前回どこまで話したかが分かっている相手には、話の入り方が変わります。

自作でよくある失敗と、その防ぎ方

自作リストで起きる失敗は、ほぼ4つに集約されます。それぞれ、どの工程で防ぐかが決まっています。

よくある失敗 防ぎ方
ターゲット外の企業が混入している キーワードだけで集めると取り違えが起きる。取得後に目視で確認する、またはAIで判定する工程を挟む
電話番号が古い・間違っている 企業の公式サイトから取得する
廃業・移転した企業が含まれている 架電前に公式サイトの存在を確認しておく
同じ企業が重複している 企業名と電話番号の両方で突合する

1つ目は具体例で見ると分かりやすくなります。「プログラミングスクール」を運営する企業を集めたいのに、「プログラミング」に反応してプログラミング教材を販売する企業が入ったり、「スクール」に反応してダンススクールが入ったりします。キーワード検索の結果をそのまま架電に回すと、この混入がそのまま無駄な架電になります。

なお、収集そのものを効率化する手段としてリスト作成ツールがありますが、ツールを使う場合も、この確認工程は残ります。ツールでどこまで自動化できるかは次章で説明します。

リストを購入する|販売会社の選び方と費用の目安

ターゲットが定まっていて件数が必要な段階なら、購入は有効な選択肢です。ただし「買えばすぐ使える」というほど単純ではありません。まずサービスのタイプから整理します。

購入サービスは3つのタイプに分かれる

タイプ 仕組み 費用の目安 向いているケース 確認すべき点
企業データベース提供型 月額契約で、条件を指定してデータベースから企業情報をダウンロードする。件数制限がある場合と無制限の場合がある 月額1万〜20万円(DB検索型で月額1万〜5万円、大規模DB・AI連携で月額16万〜20万円) 条件を変えながら継続的に使う ダウンロード件数の上限、収録範囲
条件指定の買い切り型 業種・エリア・規模などの条件を伝え、該当する企業リストを1回分まとめて購入する 1件あたり1〜100円程度(基本情報のみ1〜15円、属性情報付き10〜30円、部署直通・担当者情報付き30〜100円) 1回のキャンペーンで使い切る 単価の差が何の情報の差なのか
月額ダウンロード型 月額固定で、条件を変えながら何度でもダウンロードできる。件数の上限があることが多い 月額7,000〜45,000円程度(プランによって月間5,000〜50,000件) 毎月一定量を使い続ける 月間の上限件数と繰り越しの可否

買い切り型の単価に幅があるのは、含まれる情報の量が違うためです。企業名と代表番号だけなら1件あたり数円、部署の直通番号や担当者名まで付くと数十円まで上がります。安いプランを選ぶと、結局そのあとで担当部署を調べる手間が自社に戻ってくる点は押さえておいてください。費用全体の考え方はテレアポ代行の費用相場にまとめています。

買ったリストの精度は、サービスによって差がある

購入したリストの精度は、使うサービスによって差があります。「購入した=精度が保証されている」ではありません。重複や廃業企業のクリーニングが済んでいるかどうかもサービスによって異なり、済んでいなければその作業は自社側に残ります。

加えて、NG先の除外はどのサービスを使っても自社の作業です。既存顧客や取引先の情報は販売会社側にはないため、購入したリストをそのまま架電に回すと、取引のある企業に営業の電話をかけてしまう事故が起こりえます。買ったあとに最低限やることとして、重複の確認・NG先の照合・番号の確認の3つは工程に入れておいてください。

購入前のチェックリスト

価格の比較より先に確認したいのは、データの中身に関わる次の6点です。

  • データの更新頻度: 月次・四半期・年次など。更新が少ないと、廃業や移転の情報が反映されません。
  • データの出どころ: 法人登記などの公的情報をベースにしているか、独自に収集したものか。
  • 重複や廃業企業の扱い: クリーニング済みか。されていなければ自社で行う前提になります。
  • 返金・差し替えの可否: データに不備があった場合にどう対応してもらえるか。
  • サンプルの提供: 購入前にサンプルを確認できるか。精度を判断する材料になります。
  • 利用規約: 購入したリストを第三者に提供してよいか、利用期限はあるか。

このうち、実務でもっとも効いてくるのはサンプルの確認です。数十件でも実物を見れば、自社のターゲットに合っているか、項目が架電に足りるかはすぐ分かります。

安いリストで起きていること

安いリストは精度が粗い傾向があり、ターゲット外の企業が含まれやすくなります。1件あたりの単価が下がっても、そのうち何割が使えないかを合わせて考えないと、実質の単価は変わりません。

費用だけで選ぶとデータの鮮度や精度が低いケースがあるため、費用と精度のバランスで判断してください。安さの理由が説明されないまま提示される場合は、更新頻度と出どころを確認するところから始めるのが確実です。同じ構図は代行会社を選ぶときにも起きます。安いテレアポ代行の落とし穴で、価格だけで判断したときに何が起きるかを整理しています。

リスト作成ツールでできること・できないこと

リスト作成ツールは、条件を指定して企業情報を抽出するサービスです。集める作業は大きく効率化できますが、できる範囲とできない範囲がはっきり分かれます。

ツールでできること ツールでは埋まらないこと
条件(業種・エリア・規模・キーワードなど)を指定した企業の抽出 「なぜこの企業に、今かけるのか」という架電理由の設計
電話番号・住所・WebサイトURLなど基本情報の取得 求人・IR・プレスリリースなど、企業が発信している情報の読み取りと、それを切り口にする判断
重複削除 ターゲット外企業の除外判断(業種名だけでは判別できないノイズの排除)
CSVやExcelでのエクスポート 担当部署・キーマンの特定

右の列に並ぶのは、いずれも判断が必要な作業です。ツールはデータの収集と整理を効率化するものであり、「どの企業に、なぜ、どの切り口でかけるか」の設計は人が行う必要があります。ツールを入れれば精度の高いリストが自動で出てくる、という期待で導入すると、抽出したまま架電に回して当たらない、という結果になりがちです。

これは、AIで文面を自動生成したスクリプトが当たらないのと同じ構図です。詳しくはAIスクリプトでテレアポが失敗する原因で扱っています。

実際の支援でも、以前はリスト作成ツールを使って抽出を効率化していました。ただ、条件に合う企業をそろえるところまではできても、そこから先のアポイント率が頭打ちになりました。いまは、抱えていそうな課題・いま解決すべき理由・自社商材との相性という定性的な情報を見て設計する進め方に切り替えています。ツールを使わなくなったわけではなく、集める工程と、当てる先を決める工程を分けて考えるようにした、ということです。

費用感と、元が取れる架電量の考え方

費用は月額数千円から数万円のサービスが多く、高機能なものになると月額10万円以上になります。

どれくらいの架電量から元が取れるかは、商材と設計によって大きく変わります。20〜30件の架電でアポイントが取れる商材もあれば、1,000件かけてようやく1件という商材もあります。そのため「何件かければ回収できる」という一律の目安は出せません。判断するなら、自社の商材で実際に何件に1件アポイントが取れているかを先に把握し、その数字と月額費用を突き合わせる順番になります。

リストの精度を保つ運用(更新・重複・NG管理)

リストは作った時点が最高の状態で、そこから劣化していきます。企業は移転し、廃業し、番号を変え、担当者は異動します。架電した先も、断られればその分だけ使える先が減ります。

更新の頻度と、放置したときに起きること

ここでいう更新とは、新しい企業を足すことだけではありません。移転・廃業した企業を削除し、変わった電話番号を直すところまでを含みます。

頻度は架電量によります。毎日架電しているなら週に1回、架電量が少なければ数週間に1回程度が目安です。更新せずに放置すると、断られた先や担当者につながらない先だけがリストに残っていき、アポイント率は下がり続けます。数字が落ちている原因がトークではなくリストの劣化だった、という状況はここで生まれます。

NGリストは架電リストと分けて持つ

既存顧客、取引先、過去に断られた先、クレームがあった先は、架電リストとは別にNGリストとして管理します。記録する項目は、企業名・電話番号・NG理由・登録日の4つです。

運用の要点は2つあります。1つは、新しいリストを追加するたびに必ずNGリストと照合してから架電に回すこと。もう1つは、NG理由を区分で分けることです。既存顧客/取引先/架電拒否/クレームのどれに当たるかで、永久にNGなのか、一定期間後に再検討できるのかが変わります。

この管理を怠ると、「もう電話しないでくれと言ったのに、またかかってきた」という事故が起きます。相手の心証を損なうだけでなく、後述するとおり法律上も問題になりえます。架電した先とのトラブルがどこから生まれるかはテレアポ代行でクレームが発生する原因で詳しく扱っています。

架電結果をリストに戻す

かけた結果をリストに書き戻す運用がないと、次に何をすればよいかが分からなくなります。最低限、次の6項目は記録してください。

  • 架電日時
  • 結果(接続/不在/断り/アポイント獲得/資料送付/再架電)
  • 断りの場合はその理由(「間に合っている」「予算がない」「タイミングではない」など)
  • 再架電の場合は次回の架電予定日
  • 担当者名(つながった場合)
  • 備考(会話の中で得られた情報)

とくに断りの理由は、次のリストを作るときの材料になります。「間に合っている」が特定の業種に集中しているなら、その業種はいま需要が満たされている可能性がありますし、「予算がない」が特定の規模に集中しているなら、規模の条件を変える判断ができます。記録が残っていなければ、この判断はできません。手元のリストが減ってきたときの立て直し方はテレアポリストが枯渇する原因を参照してください。

再架電までの間隔

同じ先にもう一度かける場合、前回の結果によって空ける期間が変わります。

前回の結果 再架電までの間隔
不在 翌日〜数日後。時間帯を変えてかける
「今は忙しい」 1〜2週間後
「タイミングではない」「検討中」 1〜3か月後
明確に断られた 基本的に再架電しない。半年〜1年以上経過して状況が変わっている可能性がある場合のみ、別の切り口で再アプローチすることがある

明確に断られた場合を除いて、電話を切る前に「いつ頃であれば改めてご連絡してよいか」を確認しておくのが望ましい進め方です。相手から聞いた時期にかけるほうが、こちらで決めた間隔でかけるより通りがよくなります。

リスト作成・架電で守るべきルール

リストの入手と利用にはルールがあります。ここでは条文の解釈ではなく、実務で確認しておくことを整理します。

確認しておくこと

  • 電話勧誘販売に該当するかを確認する。 該当する場合、特定商取引法により、事業者名と勧誘目的の明示が義務づけられています。
  • 架電の時間帯を確認する。 午後9時から午前8時までの架電は禁止されています。
  • 断られた相手への再勧誘は行わない。 こちらも禁止されています。
  • 個人名・携帯番号が含まれていないかを確認する。 法人の代表電話は公開情報であり、かけること自体に法的な問題はありません。一方、個人名や携帯番号は個人情報に当たるため、取得した目的の範囲内でしか使えません。名刺交換で得た情報であればその範囲で利用できますが、出どころの分からないリストに個人の携帯番号が含まれている場合は注意が必要です。
  • 購入したリストの出どころを確認する。 データの更新が止まっていたり、収集方法が粗かったりするものもあります。出どころが分かれば、鮮度や精度もある程度は判断できます。

「もう電話しないでほしい」と言われたときの扱い

その場でNGリストに登録し、以降の架電対象から外します。記録には、日付・企業名・担当者名(分かれば)・「架電NGの意思表示あり」と明記してください。

再架電禁止の意思表示を受けた先にもう一度かけることは、特定商取引法上も問題になりえます。記録の形式を決めておかないと、担当者が変わったときに引き継がれず、同じ先にかけてしまいます。NGリストの管理を運用の工程に組み込んでおくのは、このためです。

自社で用意する場合と代行に任せる場合の線引き

代行会社に依頼する場合、リストをどちらが用意するかは会社によって異なります。前提が違うまま話が進むと、想定していなかった費用や工数が発生します。

代行会社は3つのパターンに分かれる

  • 発注側がリストを用意する前提の代行会社
  • 代行会社がリストも用意する(費用に含まれている、またはオプション)
  • どちらでも対応できる代行会社

依頼する前に「リストはどちらが用意するのか」を確認しておいてください。用意してもらう場合の費用も会社によります。代行費用にリスト作成が含まれている場合と、別途費用がかかる場合があり、別途なら1件あたり数円〜数十円、またはリスト作成費として数万円〜といった水準です。見積もりの段階で、リスト費用が含まれているかどうかを必ず確認してください。金額の内訳の見方はテレアポ代行の費用相場で扱っています。

工程ごとの分担

リストまわりの作業を工程で分けると、自社に残るものと代行会社に渡せるものがはっきりします。

工程 自社が用意する場合 代行会社に任せる場合
ターゲット条件の設定 自社 代行会社(商材のヒアリングをもとに設計。自社も一緒に決める)
企業情報の収集 自社 代行会社
重複削除・番号の確認 自社 代行会社
NG先の除外 自社 自社(既存顧客・取引先の情報は自社にしかないため)
架電理由の設計 自社 代行会社
架電結果の記録 自社 代行会社
結果を受けたリストの見直し 自社 代行会社(商談結果は自社から共有)

どちらのパターンでも自社に残るのがNG先の除外です。既存顧客や取引先の情報は自社にしかないため、この照合だけは代行会社に丸ごと渡すことができません。実際に架電を始める前の確認の進め方はテレアポのテストコールの進め方にまとめています。

任せる場合でも、誰にかけるかは一緒に決める

リスト作成まで対応してもらえる場合、発注側は「どういう相手に電話してほしいか」を伝えるだけで済みます。手が回らない企業にとっては助かる進め方ですが、任せきりにすると、ターゲットの精度が担保されにくくなります。商材の強みや、これまで反応がよかった業界を知っているのは発注側だからです。

ターゲット条件を曖昧にしたまま依頼すると、成果につながらない層にばかり架電することになります。外注する場合でも、誰に電話するかは発注企業と代行会社が一緒に決めるものと考えてください。発注側が狙いたい顧客像や過去に刺さった実績を共有し、代行会社が経験にもとづいて提案を返す形になれば、最初から精度の高いリストで始められます。

実際の支援では、この初期設計を重視しています。契約時にターゲット選定をヒアリングして設計し、件数より設計を優先して母集団を組み立てる進め方です。

自社リストを渡すときの形式と、渡す前の準備

形式はExcelまたはCSVが一般的です。スプレッドシートの共有で対応できる会社も多くあります。渡す前に、自社側で次の4点を済ませておくと立ち上がりが早くなります。

  • NG先(既存顧客・取引先・クレームがあった先)の除外
  • 重複の削除
  • 電話番号の形式統一(ハイフンの有無など)
  • 最低限の項目(企業名・電話番号・業種・所在地)がそろっているかの確認

リストがない状態から相談する場合

「リストがないのですが依頼できますか」という形での相談は多くありませんが、そもそもテレアポを実施したことがない企業からの相談は多くあります。その場合は当然リストもないため、商材のヒアリングからターゲット設計を行い、リスト作成まで含めて対応することになります。

つまり、リストがないことは依頼できない理由にはなりません。むしろ、ターゲットが定まっていない段階で自社だけで件数を集めてしまうより、設計から一緒に決めたほうが手戻りが少なくなります。対応範囲は代行会社によって異なるため、リスト作成が標準の範囲に含まれるかを問い合わせの段階で確認してください。グッドアポの対応範囲はサービス案内に記載しています。

テレアポリストに関するよくある質問

リストについて、問い合わせの段階でよくいただく質問をまとめました。会社によって答えが変わるものもあるため、比較する際の目安としてお読みください。

Q. リストは何件くらい必要ですか?
A. 商材と設計によって大きく変わるため、一律の目安は出せません。20〜30件の架電でアポイントが取れる商材もあれば、1,000件かけてようやく1件という商材もあります。件数から決めるのではなく、まず数百件の精度の高いリストで当たりを探し、当たる条件が見えてから同じ条件で件数を広げる進め方をおすすめします。

Q. リストは無料で集められますか?
A. 集められます。法人番号公表サイトなどの公的データベース、業界団体の会員名簿、求人サイト、展示会の出展社一覧などが使えます。かかるのは費用ではなく時間です。数百件規模で1〜2週間、数千件規模になると1か月近くかかることもあります。

Q. 買ったリストはそのまま使えますか?
A. そのままでは使えないと考えてください。重複や廃業企業のクリーニングが済んでいるかはサービスによって異なり、既存顧客や取引先の除外は必ず自社の作業として残ります。購入後に、重複の確認・NG先の照合・番号の確認の3つは通してください。

Q. 古いリストは使えますか?
A. 更新すれば使えます。移転や廃業、番号の変更が起きているため、公式サイトで存在と番号を確認する工程が必要です。あわせて、過去に断られた先が残っていないかも確認してください。最後の接触から半年〜1年以上空いている場合は、担当者も状況も変わっている前提でアプローチします。

Q. リストは追加課金ですか?
A. 代行会社によります。代行費用にリスト作成が含まれている場合と、別途費用がかかる場合があります。グッドアポではリスト作成は標準の範囲に含まれており、追加課金はありません。

Q. リストはどうやって取得・作成しているのですか?
A. リスト抽出ツールやWebスクレイピングなどを使い、商材やターゲットに合わせて、公的データベース・業界団体の会員名簿・求人サイト・展示会の出展社一覧などから条件に合う企業を収集しています。収集後は目視やAIで精査し、ターゲット外の企業を除外したうえで架電リストとして仕上げます。

まとめ

テレアポのリスト(名簿・架電リスト)は、自社で作る・リスト販売会社から購入する・リスト作成ツールで抽出する・代行会社に任せるの4つの方法があり、商材やターゲット、予算によって選ぶべき方法が変わります。どれを選ぶ場合でも共通するのは、ターゲット条件を明確にすること、件数より精度を優先すること、架電結果を記録してリストを更新し続けることです。誰に電話をかけるかで、テレアポの結果はほとんど決まります。

グッドアポでは、「どの業界を狙うか」「商材の強みをどう言語化するか」といった架電戦略の設計から、リスト作成、架電、改善までを標準の範囲で対応しています。ターゲットが定まっていない段階からのご相談も受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

次に読む記事は、いま検討している方法によって変わります。

  • 自分で作りたい方 → まずはターゲット条件の設定から始めてください。公的データベースや業界団体の名簿など、無料で使える情報源も複数あります。集める作業を軽くしたい場合は、リスト作成ツールで抽出する方法もこの中に入ります。(ターゲット選定
  • 買いたい方 → サービスのタイプと費用感を比べたうえで、データの更新頻度と出どころを確認してから選んでください。(リストの質と見極め方
  • 任せたい方 → リスト作成が標準の範囲に含まれるかどうかを、問い合わせの段階で確認してください。(グッドアポのサービス案内

記事監修者

水貝 拓真

水貝 拓真営業戦略部 部長

グローバルIT企業で売上高1,000億円超のエンタープライズ企業を対象にIS3年。テレアポ代行の実績は5年以上。
単なるアポ獲得ではなく成約率まで追いかける支援を掲げ、テレアポ経由の成約率で最高53%を達成。
設計改善でアポ率を2倍に引き上げるなど、リスト・スクリプト・KPIの一貫設計を強みとする。

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